曾良の正体: 『奥の細道』の真実 乾佐知子 2022年

曾良の正体: 『奥の細道』の真実 乾佐知子 2022年

諏訪の商家の長男として生まれたにもかかわらず、
次々と養子に出され、久松松平家の家臣となる。
その後、幕府の諜報員として全国を飛び回る。
『奥の細道』の旅も諜報活動の一環だった。
この男はいったい何者なのか――。

曾良の生涯を「家康の六男・松平忠輝の落し子」説に沿って辿ることで、
旅の出立をはじめ、仙台藩での湯ざまし事件、村上に滞在した三日間など、
これまで謎とされてきた旅の真相が解き明かされる。
史実を辿ることによって日本最高の古典の理解が深まる。

乾佐知子(いぬい・さちこ) 1942年、神奈川県生まれ。日本大学文理学部国史科卒業。政治経済史学会で学ぶ。俳句結社「春耕」同人。俳人協会会員。著書に『句集藻の花』がある。

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