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リンさんの小さな子 2005年 フィリップ・クローデル

リンさんの小さな子 2005年 フィリップ・クローデル

戦禍の故国を遠く離れて、異国の港町に難民としてたどり着いた老人リンさんは、鞄一つをもち、生後まもない赤ん坊を抱いていた。まったく言葉の通じないこの町の公園で、リンさんが知り合ったのは、妻を亡くしたばかりの中年の大男バルクだった。ところが…。現代世界のいたるところで起きているに違いない悲劇をバックにして、言語を越えたコミュニケーションと、友情と共感のドラマは、胸を締め付けるラストまで、一切の無駄を削ぎ落とした筆致で進んでゆく。ベストワン小説『灰色の魂』の作者が、多くの読者の期待にこたえて放つ傑作中篇。フランスと同時に刊行される最新作。

作者・フィリップ・クローデル
1962年フランスのロレーヌ地方に生まれる。小説『忘却のムーズ川』(1999)でデビュー、その後もナンシー大学で文学と文化人類学を教えながら、『私は捨てる』(2000年度フランス・テレビジョン賞)『鍵束の音』 (2002)など着実に作品を発表してきた。2003年の『灰色の魂』(2004、みすず書房)により三つの賞を受賞して注目を浴びる。『リンさんの小さな子』(2005、みすず書房)『子どもたちのいない世界』(2006、みすず書房)も話題を呼び、2007年『ブロデックの報告書』(2009、みすず書房)では「高校生ゴンクール賞2007」を受賞した。さらに映画『ずっとあなたを愛してる』(2008)を監督、戯曲『愛の言葉を語ってよ』(2008)もパリで初演されるなど活躍の場を広げている。

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