ヤマト正伝 小倉昌男が遺したもの 日経ビジネス編

ヤマト正伝 小倉昌男が遺したもの 日経ビジネス編

正念場のヤマト、試される小倉イズム
小倉昌男の後を継いだ歴代経営者が語った
守るべきもの、変えてゆくもの――

インターネット通販の拡大による荷物の急増によって、宅配便業界が大きく揺れています。
特に宅配便最大手のヤマト運輸は、労働環境の悪化や人件費の高騰、
人手不足などが社会的な問題となって、2017年春、注目を集めました。
セールスドライバーなど現場の悲鳴を受け、
ヤマト運輸は本格的な「働き方改革」に乗り出しています。

宅急便の生みの親にして、戦後の名経営者・小倉昌男氏は、素晴らしい経営哲学を遺しました。
「サービスが先、利益は後」「顧客第一」「全員経営」…。
正念場を迎えた今、改めてこの「小倉イズム」が問われています。
本書は小倉氏が経営の表舞台から去った時点から物語が始まります。
小倉氏以降、ヤマトグループを支えてきた歴代経営者たちは、中興の祖の遺した言葉を、
どのように咀嚼し、自身の経営に生かし、次の世代にバトンタッチしてきたのか。
歴代経営者が小倉氏から受けた薫陶は何か。
"ポスト小倉昌男"の経営者5人の言葉をまとめた、初めての経営書となります。
小倉氏は経営者としての半生をまとめた著書『小倉昌男 経営学』(日経BP社)を遺しました。
続く経営者たちは、ここに刻まれた言葉を繰り返し反芻し、自身の経営に取り入れてきました。
彼らの迷いと決断をまとめた本書は、「小倉イズム」の実践編とも位置付けることができるはずです。
最終章では、現在、大きな社会問題となっているセールスドライバーの長時間労働や
人手不足について、ヤマト運輸社長の長尾氏が思いを打ち明けました。
小倉氏が経営から去り、20年以上の歳月が過ぎ、ヤマトグループを取り巻く経営環境は
大きく様変わりしています。守るべきものと、変えてゆくもの――。
5人の経営者は、どのような決断を下してきたのでしょうか。

≪登場するヤマトホールディングスの歴代経営者≫
ヤマトホールディングス特別顧問  有富慶二氏
ヤマトホールディングス相談役   瀬戸 薫氏
ヤマトホールディングス会長    木川 眞氏
ヤマトホールディングス社長    山内 雅喜氏
ヤマト運輸社長          長尾 裕氏

≪主な内容≫
1章 カリスマ経営者の背中
2章 イノベーションは社長

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