来週12.12(月)22:00~の定期枠は、
ちはやさん(twitter.
平家物語の二次創作作品集「ふるえる声」を、朗読させていただきます。
(11/20「文学フリマ」にて頒布)
有王、都落ち、など「平家物語」から題材を取って
現代劇に仕立てられた本作。
変化の激しい現代社会と、平安朝の末期と。
そこに生きる人間の切実な生き様が、ひしひしと胸に迫ってきます。
・ちはやさんブログ「声のアトリエ」:作品紹介記事
koenoateli
今回は、下記の4作品を朗読させていただきます。
1.あなたの恩人 / 【有王】より
関西のとある町に住む「翠」のもとに
「瑠璃」から電話がかかってきた。
もう十何年ぶりだろうか。
彼女は、「センセイ」と呼ばれる、翠の父を、
一時住まわせてくれていた家の娘で…
その「センセイ」と連絡がつかないとの、知らせであった。
2.いつまでもあると思うな / 【都落ち】より
今年ももう年の暮れ、娘が生まれてから一年、慌ただしくて時間があっという間に過ぎていく。今年も年賀状書かなきゃ。喪中ハガキの人をよけながら…
夫も、「焼きそば」焼く以外にもうちょっと、こういうこととか、娘の世話とか手伝ってくれてもいいのに…
3.遠き島より / 【鬼界島】より
リモートでカウンセリングを受ける女性、環。
夫の転勤で遠方へと移りすんで以来、よく悪夢にうなされるようになった。
緑に囲まれた田舎の風景に癒やしはなく、夫・子供と暮らしているのに、心は孤独に沈んでいる…
4.つわもの / 【木曽義仲】より
空飛ぶ鳥に心を重ね、川泳ぐ魚へと身を変える。
木曽の山に育ち、五感を研ぎ澄ませ、己の肉体を操縦する術を覚えてきた。
いま、大きく動こうとしている時代の中で、この流れに乗るか、抗うか。
決断を迫られている。